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大学受験をするということ

大学受験は親も子も、ともに苦悩しながら挑むものだと思います。高校の3年間で自分の進路を決定し、自分の進むべき道を選択するという、人生においても非常に大きな意味を持つ事になるのが大学受験だと思います。
既に高校受験を経験しているとはいえ、やはり家族が大学受験という事になれば、緊張感もかなりのものになると思います。
最近では、大学受験もAO入試や推薦入試など、たくさんの種類があり、選択肢も大きく広がっています。
日本の大学ではなく、海外の大学に進学を希望する方も多くなり、選択肢が広がった分、進路選択の決定は難解なものとなっているようです。

海外の学生を見ると、それぞれが自分の将来に理想を持ち、理想に向って必死に学力を高めているという姿があります。欧米諸国の学生などは特に、親がかりの大学受験というよりも、学生が自分なりの意識を持って大学受験に挑んでいるということを、ひしひしと感じます。
その一方で中国や韓国の受験では、親、学校、塾というものが、一体となって子供を応援し、受験に遅れそうになった学生をパトカーの先導で送るなど、日本では考えられないような光景もメディアなどで見かける事があります。どの国でも、大学受験というものが人生の大きなポイントになることは間違いないようです。

大学受験を考える時に、将来の就職も考慮した選択をすると思います。大学側も、昨今の就職難や内定取り消しといった問題を受けて、学生に対する就職時のバックアップ体制など、かなり力を入れているようです。大学によっては、社会に出て行くために必要なフォローを、入学時から卒業時まで、カリキュラムを組んでいるというところもあります。
ただ、学力を向上させるということではなく、大学で得た学力をその学生がどう活かしていくか、就職の際にどういった活かし方ができるのか、ということを、しっかり組み込んでいるのです。大学での学習が、その学生の人生の大きな力となるように、作られているのですね。

推薦入試やAO入試といった幅広い大学受験ができるようになり、受験する学生が減少している今、早い時期に優秀な学生を獲得しようという大学の試みが見えてきます。
高校時代の学力をしっかりと上げておくことで、推薦入試の枠に入ることもできます。大学の学部によって推薦入試の時期が早いということもありますから、情報を正確に取得し、早目の行動をとることが、望ましいでしょう。高校進学を果たしたそのときから、大学受験の情報に目を光らせておくことが、成功の秘訣になります。

大学受験の常識

大学受験をするという方は、ほとんどが模試を受けていると思います。この模試に、学力向上の大きな秘訣があることをご存知でしょうか。模試というのは、自分の実力を試すということで受けている方が多いようですが、模試による偏差値はあくまでも目安というもので、アテになるものではありません。
大学受験を成功させるために模試を受けているのですから、模試によって自分の学力を確実に上げていくことが大切になります。受けた結果を見てそれで終わりということではなく、模試を参考にして繰り返し復習を行うことが望ましい模試の活用法となります。模試の偏差値が上がった!下った!ということではなく、強化すべき部分はどこにあるのか、同じ過ちを犯さないためにも、しっかり復習に利用していきましょう。

自分が目指すべき大学が決まっているという方は、オープンキャンパスなどに参加しておきましょう。大学受験のために毎日学習する・・・やる気があるときもないときもあると思います。そんな時、大学受験をする大学を実際に見て、自分がその大学に通っているイメージを持つ、という事が、自分の気持ちを大きく変えるきっかけになった、という受験生が多いのです。自分が行きたい大学には、自分の夢があるはずです。
目標となる大学を見学し、実際に講義などを受けることができれば、俄然、やる気も出てくるというものです。オープンキャンパスなどに行っている時間があるのなら、勉強した方がいいという方もいますが、実際に見て、空気を吸って、その大学のイメージを植え付けることも、大学受験をポジティブに捉えるいい機会になると思います。

受験生が「昨日7時間も勉強頑張っちゃったよ」という会話をしていることがあります。確かに頑張っていますよね。7時間も受験勉強するなんて頭が下がります。しかし、勉強って、時間でしょうか。それに7時間もの間、人間の集中力が継続できるものでしょうか。勉強していないと落ち着かない・・・という方がいます。
そういった方は、大学受験まで、納得がいく時間、勉強すればいいと思います。しかし、だらだらと、「やりたくないなー」「あのドラマ今日なんだよね」などと思いながら受験勉強しても、頭に入ってはいないと思います。できれば、100%に近い集中力を持って、やる気のある受験勉強をした方が、大学受験に対する中身のある学習になると思います。

すでに皆さんもご承知だと思いますが、偏差値が高いからといって、大手企業に入社できるということはありません。以前、学歴社会といわれた頃であれば、確かに偏差値が高い大学を卒業していることで、大手企業、優良企業に就職できたという話もありました。しかし、現在は違います。
現在の就職試験では、「出身大学」を見るのではなく、その方個人がどういった人間なのか、また何を学習してきたのかということで、学部、研究内容、学習内容を重視しているのです。より専門的な学習をしてきた人の方が、即戦力になるという味方もあるようです。大学受験はネームバリューで考えるものではなく、将来自分の役に立つ大学なのか、ということを考える必要があるのです。