「PTAのことは良くわからないし、興味もない」PTAと聞いた大半の保護者の印象である。
PTAとは、文字通り保護者、教師、地域で子どもたちを支え、教育のための良い環境づくりを作る、ボランティア団体。
そのPTAが全国的な傾向として、形骸化し、存在まで脅かす、PTA不要論"まで囁かれているのが、現状と言えよう。
2002年から実施された学校五日制で、教育環境が大きく変わったにもかかわらず、PTAは、あいもかわらず旧態依然とした、行動規範から脱しきれず、今日の形骸化を迎えた。こんな時期だからこそPTAここにありと、存在意義を知らしめる機会でもあったのだが。
現在1200万人以上を有する大組織に膨らんだPTA。
戦後間もなくGHQやCIEの肝いりで設立されたPTAだが、学校後援会組織が母体になって、急速に拡大して行った。
当初は、文部省の後援団体と揶揄された時期もあり、国会議員の選挙の票田に利用された時期もあった。未だにTVドラマなどによく見られるが、地方のボス的存在の人が、PTA会長として君臨、校長や教頭を怒鳴りあげる場面がある。
これはある時期、改正になる前まで、教師への手当てを含め、教育に掛かる費用を、PTAが支えていた。昨今この会長になる人がいなく、籤引きで仕方なく引き受けると言う。この様変わり方でも分るように、不要論が出るのは当然と言った現実がそこにある。
今後不況による収入の低下、共稼ぎ夫婦の増加、シングルマザーの増加、などの社会情勢の変化は益々顕著になろう。
教育環境においては、少子化、学校の選択性、学校の統廃合の問題、等々課題が山積している、PTAに求められる役割はこれまで以上に重大だと言えよう。
いじめ、引きこもり、不登校、少年少女犯罪、自殺、キレ,...今子どもが危ない
学校の人間関係トラブルの、代表的なものが"いじめ"である。
トラブルがあるからこそ人間は成長して行くものだが。
学校は社会の縮図、いろんな価値観を持った子どもたちが集まって来る。
いじめに関連して起こるのが不登校、ひきこもりなど。
子どもにいじめの兆候が見られたならば、先ず担任の先生に、子どもに内緒に相談、相手の親とも話し合うのも一つの方法といえる。
いろんな事情が絡んでいる時も有るので、対応は難しいのが、いじめ問題だと言えよう。
引きこもりの場合、いじめの他いろんな理由がある、これが自殺の引き金になるケースもあり、家族は注意しなければならない。
そして少年少女の犯罪は、なんといっても昔から多いのは万引き。最初は鉛筆や消しゴムと言った物だったが、段々エスカレートして行くのが常識、強制的にいじめの一つとしてやらされるケーも出ている。
こうした子供たちのケースは、低学年の子と高学年の子で対応は極端に違ってくる。低学年の場合、まだ話し合う余地は充分あり、納得してやめるケースも有るが、高学年ほど親に対し反抗的になり、そこで切れて粗暴になるか、家出するか行動に出ることが多い。
こうしたことから言えることは、子育てを考える場合、子どもの発達に見合ったかかわり方をすることが、最も大切なことと言えるのではないだろうか。
いまさら言うことではないが、子供たちの健やかな成長を支えるのは、学校の教師であり、家庭の父母であり、地域の人たちの強固な連携があってこそ、こうした問題の解決に寄与することになろう。