1. 教育情報エデュウェブHOME
  2. EDUWEB RECOMMEND
  3. 高校受験、子どものために親が出来ること

EDUWEB RECOMMEND

高校受験、子どものために親が出来ること

受験は将来を左右するといっても過言ではありません。
大きなプレッシャーの中、受験に挑む子どもに、親が出来ることは何なのでしょうか。

首都圏では、幼稚園から子どもに受験をさせる親もいますが、地方に目を向けると、高校受験が人生で初めての受験という場合が多いです。初めての受験に挑む子どもたちは、そこで人生初めての成功、または挫折を味わうことになります。

親として子どもに出来ることは、勉強を教えることではありません。受験勉強を教えることは、学校や塾の専門家が行うことです。私は塾・家庭教師として多くの受験生を担当してきました。

講師がすることは、生徒の成績を上げること。
そして少しでも合格への道を作ってあげるだと考えます。多くの生徒を担当すればするほど、生徒1人1人を褒めるという行為は困難になります。
そして、塾に通わせる親たちも、講師には子どもの学力を向上させることを一番に求めています。

親が子どもの高校受験の際にできることは、『褒める』ことです。

教育評論家として有名な尾木直樹氏の子育て論の中にも『怒鳴りたくなったら、深呼吸して、「無理やりにでもほめる」』という言葉があります。「叱りたいと思ったときこそ、子どもをほめるチャンス。子どもを伸ばすタイミング。
ママの愛こそが、子どもの芽を大きく太く伸ばしていけるの」と続けています。

例え、テストの点数が悪くても、親は悲しい顔を見せるべきではありません。
「この問題はよく出来たね」等と、出来ているところを見つけ、そこを褒めてあげてほしいと思います。はっきり言えば、勉強はプロに任せ、親は子どもの内面的なサポートしてほしいのです。

子どもは、学校で勉強をし、塾でライバルに会い勉強をします。
子どもたちが家に帰る頃には疲れしか残っていません。親にはそんな子どもに追い打ちをかけるような行為だけはやめていただきたいです。
心が満たされていれば、必然的に勉強をする余裕が出てきます。
子どもの成長を温かく見守ること、そして子どもを褒めることは親が出来る最大のサポートになるはずです。

子どもは、小さな体で大きな責任感を持っています。「ちゃんと勉強しろ」と親から言われると、子どもはプレッシャーを感じてしまいます。15歳の子どもにとってプレッシャーというものは、重荷でしかないことを理解しておいてください。

そして、子どもが受験に合格したときは、大きく褒めてあげてください。
また、万が一失敗しても、責めることはしてはいけません。受験に失敗した子どもは、自分に自信がなくなり、悲観的になる子どもも少なくありません。
そんな時に、一番影響力があるのは、間違いなく親の声です。
「今回失敗しても、長い人生の中では挽回のチャンスは何度もある」と励ましてあげましょう。

受験を通し、親と子どもの絆はより深くなります。だからこそ、間違った環境作りをせず、子どものモチベーションを上げる努力をしていただきたいです。

引用 : 尾木ママの「叱らない」子育て論

  • 前の記事